都内で巡る猫神社&猫寺(世田谷区 豪徳寺)

日本では猫は昔から魔よけや縁起が良い動物だとされ幸運の象徴ともされてきました。全国には猫に縁が深くお祀りしている猫寺・猫神社が存在しています。そこで一度は訪れてみたい都内の猫寺・猫神社をご紹介します。

■世田谷区 豪徳寺

世田谷区にある「豪徳寺」は、浅草の「今戸神社」に並び「招き猫の発祥の地」の一つとされています。

その由来は、彦根藩の城主(井伊直孝)とお寺の和尚さんの愛猫との出会いのお話に遡ります。

ある日鷹狩りに来ていた井伊直孝は、お寺の門にいる一匹の猫を見つけ、まるで自分を招いているかのように感じ、誘われるようにお寺の中に入ることにしました。

和尚さんから出されたお茶を飲み法談を聞いて過ごしていたところ、急な天気の変化で夕立にあいました。井伊直孝は「門前で招いてくれた猫のお陰で和尚さんのありがたい話が聞け、雷雨も避けられた」とたいそう喜ばれました。

後に井伊家の菩提所となり栄え、大きなお寺となりました。和尚さんは福を呼んだ愛猫に恩返ししようとお墓をたて、猫の姿像をつくり「縁をむすび福を招く猫」=「招福猫児(まねぎねこ)」と呼んで祀ったとされています。

そのため招福殿の横には、家内安全、商売繁盛、心願成就と開運招福を願う参拝者により数え切れないほど多くの「招福猫児(まねぎねこ)」が奉納されています。

大小様々な「招福猫児(まねぎねこ)」

■三重塔にかくれ猫?!

山門をくぐって間もなくすると左手に見える「三重塔」には、十二支の彫刻以外にも「ねこの彫刻」があります。
全部で4体。隠れ猫探しはいかがでしょうか。 

■ひこにゃんのモデル?!

彦根城のゆるキャラ「ひこにゃん」は、豪徳寺の井伊直孝と猫との出会いがモデルとされています。

手招きしている猫の看板が社務所の入り口
干支(寅年)と招福猫児の絵馬(800円)
招福猫児は、8種類(上写真右から) 
尺(5,000円)8号(3,500円)7号(2,300円)6号(1,800円)5号(1,000円)3号(800円)2号(500円)豆(300円)

  • 〒154-0021東京都世田谷区豪徳寺2-24-7 [Google Map]
  • 03-3426-1437
  • 拝観時間:6:00~18:00(3月下旬〜)6:00~17:00(9月下旬〜)
  • 社務所受付時間:8:00~16:30(夏季は17:00)
  • https://gotokuji.jp/about/