猫好きさんなら訪れたい☆東京都にある猫寺&猫神社 9選

猫は魔よけや縁起が良い動物として祀られたり、愛猫の死後を偲んで奉納されたりと猫にゆかりの深い寺や神社が全国に数多くあります。そこで猫好きさんが一度は訪れたい東京都内にある猫にゆかりのある猫寺、猫神社をご紹介します。

1. 世田谷区 豪徳寺(ごうとくじ)

「豪徳寺」は後にご紹介する「今戸神社」に並び招き猫の発祥の地の一つとされています。

その由来は、彦根藩の城主(井伊直孝)が鷹狩りの帰りに出会った一匹の猫に誘われるかのように入ったお寺で過ごしていると急な夕立にあいましたが、お陰で雷雨がさけられたと喜んだことがきっかけで井伊家の菩提所となり、お寺が栄えたことから和尚さんは福を呼んだ愛猫に恩返ししようと猫の姿像をつくり「縁をむすび福を招く猫」=「招福猫児(まねぎねこ)」と呼んで祀ったとされています。家内安全、商売繁盛、心願成就と開運招福を願う参拝者により大小数え切れないほど多くの「招福猫児(まねぎねこ)」が奉納された姿は圧巻です。

豪徳寺周辺の商店街には、招き猫にちなんだお店も数多くあり、毎年5月頃には「豪徳寺たまにゃん祭り」も開催されるそうです。(https://www.instagram.com/goutokujisyotengai/

豪徳寺の詳細や、周辺のおすすめのお店について別の記事でも紹介しています。

アクセス

  • 〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
  • 03-3426-1437
  • 拝観時間:6:00~18:00(3月下旬〜)6:00~17:00(9月下旬〜)
  • 社務所受付時間:8:00~16:30(夏季は17:00)
  • 豪徳寺公式:https://gotokuji.jp/about/

2. 台東区 今戸神社(いまどじんじゃ)

「今戸神社」は先にご紹介した「豪徳寺」に並び招き猫の発祥の地の一つとされています。

その由来は江戸時代末期、近所に住む老婆が貧しさゆえに泣く泣く愛猫を手放したところ、夢枕にその猫が現れ「自分の姿を人形にしたら幸せがくる」と言われ、その猫に似せた片手をあげた猫の人形を今戸焼で作り、浅草寺の参道で売り始めたところたちまち評判になったと言われている所以から、今戸神社は自ら招き猫発祥の地として看板を掲げ多くの招き猫が奉られるようになったそうです。境内のあちこちには招き猫の絵馬や猫みくじ、おまもりがあります。

また「今戸神社」には結婚の神とされている「イサナギノミコト」と「イザナミノミコト」という夫婦が祀られていることから、縁結び、恋愛成就、夫婦円満などにご利益があることで人気があります。本堂の横には、待受けにすると願いが叶うとされる石なで猫の夫婦「いざなみ」と「いざなぎ」の像があります。
毎年6月第1土、日曜日には、「今戸神社例大祭」も開催されるそうです。(https://ematsuri.ne.jp/detail.html?eid=115

今戸神社の詳細についても別の記事でも紹介しています。

アクセス

  • 〒111-0024 東京都台東区今戸1-5-22
  • 03-3872-2703
  • 拝観時間:6:00~18:00(3月下旬〜)6:00~17:00(9月下旬〜)
  • 社務所受付時間:9:00~16:00(無休)※境内自由
  • 今戸神社公式:https://imadojinja1063.crayonsite.net/

3. 新宿区西落合 自性院 猫地蔵堂(じしょういん)

先に紹介した「豪徳寺」「今戸神社」と並び招き猫の発祥地とも言われ「猫寺」として有名な寺院です。1477年4月太田道灌対豊島一族の「江古田が原・沼袋の戦い」にて道灌が道に迷い目の前に現れた黒猫についていったところ自性院の地蔵堂をみつけた。そこで一夜を明かし翌日体制を立て直し挑んだところ勝利したことから「招き猫」発祥の地と言われています。

本堂には2体の猫像が祀られ、一体は道灌がその猫の死後に石像を作り自性院に寄贈されたもの。もう一体は江戸時代に貞女の誉れの高かった女性の死を悼んだすし屋が、寺に猫面地蔵を奉納したものとされます。
江戸時代に人気が高まり長い間顏をなでられてすり減り痛みが進んでしまったため、今では年に一度の節分会(2月3日)の猫地蔵まつりの時にだけご開帳されるそうです。

アクセス

  • 〒161-0031 東京都新宿区西落合1丁目11−21
  • 03-3951-4927
  • 年1度、2月3日の節分会猫地蔵祭りに御開帳
  • 時間帯:9:30~15:30(天候によって時間帯変更の可能性あり)
  • 自性院公式:なし

4. 港区赤坂 美喜井稲荷(みきいいなり)

赤坂見附のビルの一角に見過ごしてしまうほど小さな『美喜井稲荷』は猫好きさんには有名な猫神様を祀るお稲荷さんです。守護神は戦前に実在した「美喜井ちゃん」という飼い猫だそうです。由来は、夜に家が火事になった際に美喜井ちゃんが鳴いて知らせたことで主人は救われ、美喜井ちゃんが亡くなった後には、お手伝いさんが毎晩猫の夢にうなされるので「もしや美喜井ちゃんでは」と思い祈ったところピタリとやんだ不思議な出来事から、僧侶に話したところ「実は美喜井ちゃんは比叡山から降りてきた位の高い神様」だとわかり家の一角に稲荷をたててお祀りしたとされています。

正式名称は『美安温閣 美喜井稲荷(みゃおんかく みきいいなり)』となります。『美安温閣』はビル名ですが、お祀りしている猫神様にちなんで「みゃおん」と猫の鳴き声に似せたのでしょうか。

『美喜井稲荷』の詳細についても別の記事でも紹介しています。

アクセス

  • 〒107-0052 東京都港区赤坂4丁目9−19
  • 03-3408-3037
  • 公式HP、社務所:なし

5. 中央区人形町 三光稲荷神社(さんこういなり)

『三光稲荷神社』は中央区日本橋堀留町にある稲荷神社です。守護神は三光稲荷大神(さんこういなりおおかみ)と田所稲荷大明神(たどころいなりだいみょうじん)となります。昔よりお願いしたら、「迷い猫が帰ってきた」という実話が多くあり、迷い猫探しに絶大なご利益があるといわれています。人形町通り側の参道入口にある石碑は、ある夫妻が愛猫がいなくなり三光稲荷で祈願したところ三か月ぶりに無事に帰ってきた御礼として建立されたものだそうです。境内の横にも、いなくなった猫が無事に帰ってきた御礼にと奉納された猫の置物が多く置かれています。戦前まで常駐していた神主さんは現在いませんが、近くにある化粧品店のオキナさんへ行くと今でも「失せ猫祈願」をしてもらえるそうです。御朱印もらえます。

アクセス

  • 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2丁目1−13
  • 参拝時間:いつでも
  • 公式:なし

オキナ化粧品情報

  • 東京都中央区日本橋堀留町2-1-4オキナビル【Map】
  • 営業時間:10:30~18:00
  • 03-3661-4529
  • 休み:日曜日、祝日、第一・第三土曜

6. 文京区湯島 妻戀神社(つまこいじんじゃ)

文京区湯島にある『妻恋神社』は日本武尊(やまとたけるのみこと)と妻の弟橘媛(おとたちばなひめ)を御祭神としその歴史は古く4世紀から続くとされています。その由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)一行が、東征のおり三浦半島から房総へ渡る海が大荒れとなり、妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が身を海に投げて海神を鎮め、妻を偲ぶ気持ちから『妻恋し』と祭ったのが『妻恋』とされいます。夫婦の御祭神から夫婦円満のご利益があるとされ古くから地元に愛されています。毎年2月と9月の約1か月に渡って開催しているねこまつり at 湯島が開催される期間中の土曜日限定で、猫の御朱印がもらえると猫好きにも人気のスポットとなっています。

アクセス

  • 〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目2−6
  • 参拝時間:いつでも ※限定ねこ御朱印配布受付時間:10:00~15:00
  • 限定ねこ御朱印配布期間:2月と9月の毎週土曜日
  • ねこ御朱印詳細:https://nekomatsuri.com/gosyuin.html

7. 豊島区駒込 妙義神社(みょうぎじんじゃ)

駒込駅から徒歩3分ほどにある『妙義神社』はおよそ1300年と歴史は古く豊島区最古の神社とされいます。由来は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の折に陣営を構えたとされ、先に自性院で紹介した黒猫に助けられた太田道灌が立ち寄って祈願したとされ「勝負の神様」「戦勝の宮」と呼ばれ多くの人々から信仰されてきました。太田道灌を御祭神とし末社に位置する『太田道灌霊社』では、黒猫に導かれ再起し勝利した縁より造営記念として「狛猫」が建立されたそうです。 「導」の文字と+黒猫のデザインされたお守りや道灌霊社の黒猫が描かれた御朱印もあります。

アクセス

  • 〒170-0003 東京都豊島区駒込3-16-16
  • 03-3917-1938
  • 参拝時間:午前9時~午後4時
  • 公式:https://myogi.tokyo/

8. 立川市 蚕影神社(こかげじんじゃ) 

画像元:

立川市にある阿豆佐味天神社(あずさみてんじんしゃ)の境内社に蚕影神社(こかげじんじゃ)があります。養蚕が盛んだった時代に蚕を食べてしまうねずみを退治するための猫を守り神にしていますが、この蚕影神社は、別名「猫返し神社」としても愛猫家には知られています。世界的に有名なジャズピアニストの山下洋輔さんの愛猫がいなくなり蚕影神社でお参りをすると翌日戻ってきたというエピソードが雑誌に掲載され全国に広まり有名になったそうです。境内には迷い猫を探す願いが書かれた多くの絵馬がかけられ、無事に帰ってきたという報告も寄せられているそうです。絵馬の横には「ただいま猫」の石像もあるのでやさしく頭をなでてお参りしてくださいね。

アクセス

  • 〒190-0031 東京都立川市砂川町4-1-1
  • 042-536-3215(電話受付時間:午前9時~午後4時)
  • 参拝時間:午前10時~12時 午後1時~3時30分
  • 公式:https://azusami-suitengu.net/?page_id=8

9. 青梅市 住吉神社(すみよしじんじゃ)

JR青梅駅よりレトロな街並みを歩いて5分ほど場所にある住吉神社には、阿於芽猫祖神(あおめまねき)という猫の道祖神があります。青梅市商店街が商売繁盛を祈願して奉納されたそうです。その横にも「大黒天猫」「恵比須猫」様もみることができます。青梅市は「猫をテーマとした活性化」を目指しているため、住吉神社に向かう道にも猫の看板を多くみかけるので探しながら散策してもいいかもしれません。地元のアーティストさんにデザインされた猫の御朱印ももらえます。映画「ちはやふる下の句」の決勝戦の撮影に祭殿が使われたそうです。

アクセス

  • 〒198-0084 東京都青梅市住江町12
  • 0428-22-2747
  • 公式:なし

まとめ

以上、東京都にある猫にゆかりのある猫寺、猫神社をご紹介させていただきました。今回ご紹介させていただいた9か所は一日で巡ることも可能です。各お寺、神社周辺には猫モチーフの飲食店やお土産やさん、猫雑貨店もあるので、足をのばして散策してもいいかもしれませんね。